【アプリ開発会社】選び方のポイント
- アプリ開発会社とは…
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アプリ開発の市場は、2008年にiPhoneが発売されてからになるので、まだ歴史が浅く技術者の数も決して多くありません。
急速なスマートフォンの高まりを受けて、アプリ需要が高まり、専門技術を有している個人事業主の参入も増えており、開発費の相場や品質がまだ安定していない状況です。また、技術も日々進化しており、次々と新しいサービスが生まれている市場になります。
そのためアプリを作って公開したい!と思っても、なかなか良い開発会社の選び方も分かりづらい現状です。
ここでは、基本的なアプリ開発会社の選び方をまとめていますので、発注前にぜひご確認ください。
- アプリ開発会社の選び方…
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①委託範囲の明確化
一言でアプリ開発の外注と言っても委託範囲は大まかに分けて下記の6段階に分けられます。
- 企画:持込まれたアプリアイディアをベースに、システムの実現性や集客の方法をもとに一緒にアプリアイディアを具体化していきます。自社アプリを多数開発している会社は企画を一緒に練りこめる実力を持っていることが多い傾向にあります。
- 設計:アイディアや企画だけではアプリは作れません。会員機能は必要か、メール機能は必要か、それらの機能は具体的にどのようなものかなどを詳細に要件定義を行う必要があります。
- デザイン:サイトで利用するデザイン素材やレイアウトなどを作成します。
- サーバ構築:会員機能を持ったり、バックエンド(運営者の管理画面)などで利用する場合、サーバ構築・運用が必要になります。アプリのモデルによっては、サーバ構築は不要な場合もあります。
- プログラミング:実際に要件定義された設計にしたがってプログラミングを行います。ここには簡易の検証も含まれます。
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ストア登録:アプリマーケットへの登録に当たっては開発者登録が必要になるため、iTuneやGooglePlayへの登録を代行します。
ただし、ストア情報では登録者が開発者となるため、著作権などの注意が必要です。
上記の6段階の中で、どこまでを自社で賄い、どこまでをアプリ開発会社に依頼するのかを明確にすることで、適切な会社選択が行えます。
委託範囲が曖昧だと、見積価格からかい離が起きるだけではなく、実際の開発段階において進捗が滞ってしまう可能性もあります。
②受託会社の強みと弱み
受託会社がアプリ開発において、どこに強みを持つのか、そしてどこに弱みを持つのかを明確にすることは重要です。
アプリ開発市場は、まだ歴史も浅いため圧倒的なNo1の開発会社などはありません。各社が強み弱みを持っているので、比較を行ってください。
開発能力に関しての比較のポイントは5つになります。
- 価格:エンジニアの人月単価はいくらなのか?技術力に対して適切なのか? (オフショア利用などで安くしているなど)
- アイディア力:個性を打ち出せるアイディアを出せるか?過去の実績は?競合調査などをきちんと行うか?
- 技術力:開発実績は豊富か?専門分野などを持っているか?
- スピード:納期に間に合う体制が整っているか?類似アプリの開発実績を持っているか?
- デザイン力:ユーザビリティを考慮したUI設計ができるか?ターゲットにあったテイストのアイコンやデザインを行えるか?
- 対応力:開発だけでなく運用も対応できるか?追加開発の開発体制もあるか?
③得意ジャンルと不得意ジャンル
一言でアプリと言っても、ゲームから業務系、電子ブックまでそのジャンルは多岐にわたります。
また、ゲームと言ってもソーシャルゲームとカジュアルゲームでは全く違ったビジネスモデル、アプリの開発になります。
開発を希望するアプリのジャンルに関して、アプリ開発会社が実績を持っているか?得意としているか?は必ず確認してください。実績がない場合、納期などが長くなり、結果としてコストも割高になってしまう傾向にあります。
④会社規模の選択
アプリ開発は大手企業から中小、個人事業に至るまで多くの事業者が受託を請け負っています。
開発するアプリや要望によって、下記のメリット・デメリットを参考に事業者の規模を選択してください。
■大手アプリ開発会社 メリット
・優秀な技術者が採用しやすく、技術力が高いため実績豊富
・技術者が多く、開発遅延のリスクが少ない
・過去に開発した内容であれば、開発工程が短縮される(コストダウンにつながるケースもある)
■大手アプリ開発会社 デメリット
・技術者単価が高い傾向にあり、また管理、営業、間接部門の人件費も高いためコスト高になる
■中小アプリ開発会社 メリット
・優秀な技術者がいれば、大手に匹敵する技術力を持つ
・大手に対抗するためジャンルを特化していたり、サービスを工夫しているケースが多い
・ジャンル特化やオフショア利用によって開発コストを割安にしているケースもある
■中小アプリ開発会社 デメリット
・大手に比較すると技術者が少ないため、開発が集中すると開発スピードが落ちる
■個人事業主 メリット
・人件費が抑えられ、低単価で作成が可能
・職人気質で高い技術力を持つ人も多い
■個人事業主 デメリット
・開発者が複数人必要になる大型案件に対応できない
・開発者への発注リスク(開発の断念など)
⑤開発環境と開発体制
アプリ開発を行う上でどのような環境と体制を敷いているのかを確認することは必要になります。
特に下記のポイントは事前に確認することで、自社に合った開発会社を選ぶことができます。
- デザイナーは内部にいるか、外部(再委託)になるか?再委託になる場合が、再委託先のクオリティも確認したほうが良いでしょう。
- 開発コストを抑える工夫をしているか?オフショア開発、独自ツールの開発など開発コストを抑える工夫をしている会社を選ぶと良いでしょう。
⑥追加開発、改修への対応
アプリ開発と一口に言っても細かいニーズに対応してくれるかどうかが大事ですよね。
開発・納品後も修正対応や保守などで長くお付き合いする事を想定し、事前に細かいポイントについても確認してみて下さい。
下記にお問い合わせが多いポイントをまとめますのでご参考までにご覧下さい。
- 営業担当が付いてくれるか?密なコミュニケーションはとれるか?
- 追加開発料金の基準は明確か?
- 検証はどこまで対応してくれるか?
- 納品物はどこまでか?