【決済代行会社】選び方のポイント

決済代行会社とは…
現在決済手段はクレジットカード決済や電子マネー、コンビニ支払いなど多岐にわたります。
急成長するネット通販においては決済手段としてクレジットカード決済が60%に達すると言われており、実店舗などでのオフラインの商売、ネット通販などのオンラインの商売に関わらず決済手段の充実は重要な経営課題となっています。
個別に各クレジットカード会社(VISA、MASTER、JCB、AMEX、DinersClub)と契約を結ぶことは、審査・システム・運用などの観点で非常に困難であり、多彩な決済手段を導入するには決済代行会社を利用するのが現実的です。
決済代行会社の最近の傾向…
決済代行会社は現在日本に30-40社程度あり、各社はセキュリティや対応決済手段、システム構築、支払サイクルなどで差別化を図っています。
特に最近ではAlipeyや銀聯カードに代表される海外向け決済手段の拡充や、携帯電話を利用するキャリア決済など決済方法の拡充が進む傾向があります。
決済代行会社の選び方…
①費用
固定費としてかかる初期費用や月会費も重要ですが、決済代行会社を選ぶ際には「決済手数料」「決済処理料(トランザクション費用)」が特に重要になってきます。
「決済手数料」は決済金額に対して%でかかる手数料で、取扱商材やオンライン・オフライン、流通額などによって料率が変わってきます。
「決済処理料」はカード会社とのデータ通信料で、決済1件当たりにかかる料金になります。1件単価は少額ですが、流通が多くなり決済回数が増えると大きな費用となるため注意が必要です。

②対応決済方法
現金以外の決済方法としてもっとも一般的なものはクレジットカード決済ですが、電子マネーやコンビニ決済、キャリア決済など近年決済手段は多様化しています。
また中国に代表される諸外国の経済成長に伴い、外国人向けに販売をするチャンスも広がっています。その中で、海外で一般的に使われている決済手段(PayPal、ALIPAY)を用意することは重要になります。
決済代行会社によって対応する決済方法は異なるため、自社にとって必要な決済方法が用意されているか、決済方法別で「決済手数料」はいくらになるのか、確認することをお勧めします。

③システム
決済代行会社を選定するうえで、意外と漏れてしまう項目がシステムに関連する内容です。
ユーザーの情報や決済の情報を管理するバックエンドの使い勝手は、商談段階でデモ画面を確認することをお勧めします。
また、ユーザーが決済処理を行う購入画面(カード情報の入力画面)をカスタマイズできるか、デザインできるかなどもユーザビリティに関わるため確認をすべき内容になります。

④セキュリティ
クレジットカードの不正利用の被害額は2000年頃をピークに減少傾向にあります(日本クレジット協会発表による)。
これはクレジットカードの不正利用に対するセキュリティ技術の向上に裏付けされるものであり、決済代行会社を選ぶ際に確認すべき内容になります。
どのようなセキュリティを入れているのか、不正利用の発生確率、発生時の対応方針などは導入時に確認したほうが良いでしょう。